【商品開発担当のカレーだより vol.14】カレーを楽しむ主食

インドカレーに合わせる主食といえば「ナン」というイメージがありますが、実はインドの家庭ではナンをほとんど食べないそう。もともとナンはインド北部のパンジャブ地方の郷土料理で、生地を発酵させてタンドールという大きな窯で焼いてつくるため、レストランで食べるものなのだそうです。北インドの小麦を主食とする地域の家庭では、生地を発酵させず、コンロで簡単につくれるチャパティという全粒粉を使った平たいパンと合わせて食べるのが一般的なのだとか。

対して南インドはお米がとれる地域。カレーもお米と合わせることが多く、スープ状のカレーが多いのが特長です。お米のほかに、米粉と豆粉でつくった生地を焼いた、クリスピーな食感のクレープのようなドーサと合わせることも多いそうです。
一方でタイは日本と同じくお米の国。タイで食べられているのは香り米といわれ、甘く花のような香りがするジャスミン米です。ジャスミン米の香りにタイカレーのハーブの香りや、ココナッツミルクの濃厚な甘さが良く合います。

地域によってカレーの特長が異なるように、合わせる主食も地域によってさまざま。カレーだけでなく、それぞれの地域の主食も手軽に楽しんでもらえるように、とつくったのが「フライパンでつくるナン」や「温めて食べるパックごはん」です。
「フライパンでつくるナン」はオーブンがなくても簡単につくれるように、「温めて食べるパックごはん」は普通のごはんと炊き分けする手間がないようにと考え、「ジャスミン米」「雑穀米」「白米」を用意しました。

実はこの「温めて食べるパックごはん 白米」、普通のごはんだと思われている方も多いかもしれませんが、カレーに合うように粘り気の少ない食感にしたいと、福井県産ハナエチゼン(あっさりした味わいで少しかため)と富山県産てんたかく(もちもち感はありつつ粘りすぎずさっぱりとした味わい)をブレンドしています。いろいろな種類のお米のブレンドを試した結果、カレーに合うのはこれ、ということで決まりました。

地域によって合わせる主食に違いはありますが、北インドのカレーだからナンじゃないと、タイカレーだからジャスミン米じゃないと、ということはありません。グリーンカレーにナンを合わせても、バターチキンに雑穀米を合わせても良し。好きなカレーを好きな主食で楽しんでください。

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