上手に取り入れたい、箱型の収納

底と側面が固定され、上から出し入れをする、箱のかたちをした収納用品。
開口部が上にあることで、レイアウトの自由度が高く、フタと組み合わせた重ね置きでは、空間を有効に使うこともできます。
引出しや棚置きとは違う、箱型の収納にしまうメリットとコツを考えます。

▼良いこと① 正面を選ばない
取り出し口が上にある箱型の収納は、すべての側面を正面にして置くことができます。
床置きではもちろん、箱そのものを棚に入れて置くときにも、正面位置の自由度が高く、置き場所に合わせた柔軟なレイアウトが検討できます。

▼良いこと② 入れ替えしやすい
箱型の収納は大きさにはよるものの、持ち運びしやすいようにつくられていることが多いものです。
持ち出すことが多かったり、使う時期と使わない時期が明確に分かれるものは、箱型の収納に入れておくと、箱ごと入れ替えができ、かつ、そのまま運べて便利です。

▼良いこと③ 重ねやすい
直方体や上辺が長い台形のかたちをとることが多い箱型の収納は、フタをつけることで、重ね置きができるようにつくられる傾向にあるのも特長です。
同じシリーズ内で、重ね置きしたときにずれにくい工夫を取り入れているものも見られます。
棚などを設置しにくい空間でも、箱に入れて重ね置きすることで、デッドスペースを有効活用できます。

▼良いこと④ 中身が飛び出しにくい
開口部が上にある箱型の収納は、側面が開いた棚や、横方向に出し入れする引出しに比べて、横方向の揺れに対し強く、中身が飛び出にくい特性があります。
『ポリプロピレン 頑丈 収納ボックス』のように、しっかり固定できるフタがあると、中身を守る力がさらに向上します。

▼コツ① フタをつけて重ねる
箱型収納の多くは、フタをつけることで、重ねられるようにつくられています。
ただし、重ねられる上限の個数や条件を確認の上で、安全に取り入れることが大切です。

▼コツ② 箱ごと、棚や引出しに収める
箱型の収納は、棚や引出しと組み合わせて、使うこともできます。
棚に置く場合は箱型収納を、棚に対する引出しのように機能させることも可能です。
また、『ポリプロピレン メイクボックス』といった小ぶりの箱型収納は、引出しの中身を整理する仕切りとしても、役に立ちます。

▼コツ③ 足元は重く、頭上は軽く
箱型の収納に限らず、すべての収納における一般的なセオリーとして、重量のあるものは低い位置に置きます。
使い勝手はもちろん、地震などの災害時に転倒のリスクを避けるためにも、「重いものは高い位置に置かない」ことは、かならず守りたい鉄則のひとつです。
一方、季節外れの服やファブリックスなど、布製品を中心に、軽くて落下しても破損のリスクが低いものは、高い位置の収納にも向いています。
入れる収納そのものも、『ポリエステル綿麻混 ソフトボックス』のような布製のものなら、持ち上げても軽く、また落下して人にあたったときの怪我のリスクも、固さのある収納用品に比べて減らせます。

▼番外編 キャリーケースを収納に
ハードタイプのキャリーケースを、くらしの収納として使う場合、箱型収納に近い特性を発揮します。
正面を問わない置き方ができ、ファスナーで閉じた状態では、中身が散乱することも防げます。
また、そのまま外へ持ち出すことができるのも、キャリーケースを収納に転用するメリットです。
キャンプなどのアウトドア用品や、万一のための防災の備えなど、そのまま外へ持ち出すことが想定できるものを、まとめてキャリーケースにしまっておくと、便利です。

レイアウトの自由度が高く、フタと組み合わせた重ね置きでは収納スペースを上手に増やすこともできる、箱型の収納。
特性をうまく取り入れて、くらしの収納を、より使いやすく、より快適に。

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