【山梨百名山#87】鳳凰三山 ~ドンドコ登ってオベリスクの鎮座する絶景の稜線へ~

鳳凰三山(ほうおうさんざん)は山梨県南アルプス市、韮崎市と北杜市に位置する山で、地蔵ヶ岳(標高2,764m)、観音ヶ岳(2,841m)と薬師ヶ岳(2,780m)から構成されています。日本百名山や山梨百名山などの一つに選ばれ、週末やシーズンには多くの登山客で賑わいます。

鳳凰三山を目指す登山道は、南アルプス市方面の夜叉神峠や広河原からや、韮崎市方面から登るものがありますが、今回選んだのは沢や滝が魅力の「ドンドコ沢登山道」。帰りは薬師ヶ岳から下る「中道登山道」を取り、周回ルートを選びました。

登山口である青木鉱泉は韮崎市の林道をいくつも経由した先にある、まさに秘境の温泉宿です。日帰りで温泉も楽しめるので、下山後に一風呂浴びられるのも魅力の一つでしょう。

ドンドコ沢登山道はその名の通り沢沿いに標高を上げていくもので、特に「ドンドコ沢三滝」と称される、南精進ヶ滝、白糸ノ滝と五色ノ滝は圧巻の一言です。鳳凰の滝もこの3つに負けず立派な滝ですが、現在は滝に向かう道が崩落しているようなので、今回は通過しました。

ドンドコ沢三滝を過ぎると、地蔵ヶ岳の直下にある鳳凰小屋に着きます。ちょうど2024年の秋頃までは山小屋の建て替えのため現在営業はしていませんが、水場は解放されているので、ここで南アルプスの天然水を頂きました。また、柵の中で大切に保護されているキバナノアツモリソウという絶滅種に指定されている貴重な植物も観察させていただきました。

鳳凰小屋を過ぎてしばらく樹林帯と歩くと、この山の特徴である花崗岩の白砂が現れます。ここまでくると地蔵ヶ岳は目前に迫りますが、この砂の急斜面は足が取られて厄介です。足を滑らせながらやっとの思いで稜線に出ると、あの地蔵ヶ岳のオベリスク(地蔵仏)とご対面です。

オベリスクは鳳凰三山を代表するもの岩峰で、その姿は鳥のくちばしや鳳凰が羽を広げた姿に例えられます。巨岩が立ちはだかりますが、行けるところまで登ってみることにしました。登れても下れるのか一抹の不安を抱きながら岩をよじ登ると、甲斐駒ヶ岳、北岳や富士山を望む絶景が広がっていました。突き当りまで進んだところには鳳凰山大神が祀られ、この山の信仰の山としての一面を垣間見ることができました。

地蔵ヶ岳からは西に北岳をはじめとする白峰三山、東に甲府盆地とその背後に控える八ヶ岳や富士山を見ながら進む、絶景の稜線歩きとなります。地蔵ヶ岳から少し進むと、白砂が広がる広場があり、そこは賽の河原と呼ばれ、お地蔵さんが無数に祀られていました。

赤抜沢ノ頭は地蔵岳のオベリスクが最もきれいに見えるピークです。ここからは一度標高をぐっと落として、鳳凰小屋分岐点に向かいます。

再び登りがはじまり、それを登りきると鳳凰三山の最高地点である標高2,841mの観音ヶ岳に到着します。最高地点ということもあり岩の頂に立つと360°の展望が広がります。

観音ヶ岳からは標高を落としつつ、ハイマツ生い茂る稜線を進みます。ここからの稜線は富士山が主役に躍り出ます。穏やかな稜線を歩くと左手にオベリスクのような岩峰が見えますが、山梨百名山の標柱はその西側の広場にあります。これにて鳳凰三山の登頂です。

帰りは長い樹林帯が続く中道登山道で下りました。累計標高差は2,000mを越え、行動時間は12時間にも及ぶ挑戦的な日帰り山行となりましたが、沢、滝から美しい稜線歩きを楽しむ大満足の旅となりました。

00:00 韮崎前泊
01:12 青木鉱泉
05:42 南精進ヶ滝
10:04 白糸ノ滝
13:27 五色ノ滝
18:48 鳳凰小屋
21:56 地蔵ヶ岳オベリスク
25:40 賽の河原
26:22 赤抜沢ノ頭
29:29 鳳凰小屋分岐点
31:28 観音ヶ岳
35:08 薬師ヶ岳

◆使用音源
フリーBGM DOVA-SYNDROME
Heitaro Ashibe 様 『A quiet world』『Spring invitation』『そよ風の色』
『Mountain Dawn』『船出』
こおろぎ 様 『Petals of lotus』
Sparrow Tune 様 『旅人の野営』
まんぼう二等兵 様 『風の向くまま』

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