科学とアートに情熱を注ぐDavid Ha (@hardmaru) さんは、普段は東京の投資銀行に勤務するトレーダー。カナダから日本に移住して約7年、彼にとって日本はインスピレーションの宝庫。「自然と文化が融合するこの環境は思考を解放してくれて、クリエイティビティを触発してくれるんです」そんなDavidさんのアート作品は、絵の具とブラシを感性の赴くままに走らせて作るものではない。色と模様が不規則に混ざり合って織りなすデザインは、アメリカの人工知能研究にヒントを得て開発した自作のソフトウエアが算出する数学関数によって描かれている。「面白いのは、絵を作るときは明確な目的を持っていないんです。例えば『ネコを描く』というような目的を持っても、この技法ではネコは描けません」複数のデザインを重ねあわせ、関数をどんどん複雑にしていく内に、模様はまるで生物のように「進化」していくのだという。Davidさんはこのソフトウェアを、アートの可能性を拡げるために活用したいと考えている。「アーティストが作品を作る過程にすごく興味があって、その知識を活かして私たちのデザインスキルの向上に役立つツールを作りたいと思っています」
Photo by @hardmaru

Ciao, Nihon.