【廃墟】かつての人気温泉地は蔦がからまり窓ガラスが割られたいくつもの廃墟が点在している
カリフォルニアに似た映える道 三河湾の風光明媚な景勝地 蔦と落書きの建物 突如現れる廃墟群を見にやってきました ここは愛知県南東部、東三河地方の蒲郡市です 2つの大きな半島に囲まれた、温暖な気候の海辺の街です 今回訪れる廃墟は西浦温泉の一角 まずは歩いて渡れる無人島、松島へ向かいましょう
階段を降りて、堤防へと進みます この突堤は、カサゴなどの根魚釣りで人気のある釣り場です。
夏にはハゼやセイゴもつれます 外海が波がたっていても、湾内は穏やかな水面です 隣には西浦マリーナがあります。 外海側にはテトラが敷き詰められています この松島突堤が完成したのは1931年。 南西からの強風による波から、港にある船を守るために作られた堤防です 松島への堤防は400mほど その先にある島が松島です 磯はごつごつした岩が点在しています
トーナル岩です 形成年代は約9500万年前から6520万年前とされ、深さ20kmより深いところで出来たものと推定されています 流木が散乱していました 中には、3mちかい木の流木も流れついています 松島の中に入ってきました
木が密集している中をくぐっていきます とても狭い道です。 道を抜けるとそこに地蔵があります。 松島地蔵は海を守ってくれるお地蔵様で、地元の船のりたちに親しまれています。 西浦鮮魚マーケットが向こう岸にみえます
朝4時30分ぐらいからオープンしています 魚介類でおすすめなのが、アカザエビ、メヒカリ、アサリです 蒲郡の名物アサリやカキの貝殻が海岸線に残っています 西浦の海は澄んでいました 三河湾では苦潮(にがしお)と赤潮がよく発生します。
苦潮は三河湾での呼び方で、青潮と呼ばれるものです ここより西へ行くと吉良温泉があります
そちらは西尾市です 西尾は愛知こどもの国などもあります。 西浦温泉は2005年以降に廃れていきました バブルの頃は、忘年会や新年会を泊まりで行っていた企業もあります 松島突堤から北に進んだところから見える廃墟です 壁に蔦が絡まっています。 木が茂っていて、建物の全容が把握しづらいですが、窓が割れているのが確認できます 坂を登ってきました。螺線階段に蔦が伸びています。 野島苑という旅館です 不法侵入が絶えなかったため、入り口にはバリケードがされており、中の様子は確認できません その向いの廃墟です。ワッキーとか岐阜とかよくわからない落書きに溢れています。 木造のため野島苑よりも状態は悪いです。 倉庫だったのか社員寮だったのか情報は出てきません この野島苑は、1970年頃開業し、1999年頃には廃墟となったようです 全30室、180名収容の旅館でした 窓ガラスは割られています。
様々なものも落ちています。 この道は日当たりもよく明るいですが、眺めているはずのこちら側が複数の目で見られているような感覚がする場所です。 夜には近づきたくはない廃墟でした。 廃墟を後にして、ガマフォルニアにやってきました
西浦シーサイドロードのスポットです この道はワシントンヤシが立ち並ぶ直線が、カリフォルニアに似た道ということで人気となりました 映えるスポットとしてバイクライダーの間でも有名で、写真撮影している方がよくいます ヤシの実のベンチアートなどもあります。 廃墟と映えるスポットが混在しているのが、西浦温泉の魅力なのかもしれません。 まだまだある廃墟を探しに、この道を進んでいきましょう。 ガマフォルニアを進むと見えてきました。
西浦温泉のホテル全景です 山の上までいくつもの建物が立ち並んでいます。 西浦温泉の令和6年時点での旅館数は7軒。
収容人員は1628人の小さな温泉街です。 西浦公共駐車場に車を停めました ここは無料の駐車場ですが、あまり知らない方も多く穴場です ここから海水浴場、ホテル、廃墟などを散策しようと思います 堤防沿いには釣り客もみえます
主にハゼやキスなどが釣れるスポットです 左に見えるのは銀波荘の社員寮でしょうか 海岸線から見えるのは銀波荘です。 1955年に開業、1966年以降は将棋の対局の場にもなっています 全室から三河湾が見える絶景のロケーションが人気の宿です 最上階には2つの貸切露天風呂もあります 海水浴場です
平日なのでお客さんは少な目です 観光案内の看板がありました
この周辺は、急坂という表記がされています この急坂の合間に廃墟が点在しています 海水浴場前の駐車場です 7月8月の海水浴場の期間のみ、有料になります 布袋坂をのぼります。
カーブになっています 銀波荘の前を進んでいくと、さらに坂があります 左側に廃墟が現れました。 入口にはバリケードがあり、蔦でおおわれているため
違和感なく道に溶け込んでいます 窓ガラスなども割れていないため、あまり廃墟感を感じませんが 窓ガラスの内側にも蔦が入り込んでいるのが分かります さらに坂を登っていきます。
ここはまだ緩やかな坂です。 左手に廃墟が見えてきました 東海園の札があったので、社員寮だったのでしょうか 車はパンクしていて、数年同じ場所に置かれているようです。 正面に長屋のような廃墟が見えました。
調べてみると置屋跡らしいです 西浦温泉には、かつて30軒ほどの置屋と70人ほどの芸者衆がいたそうです 電板のコードも抜かれています。
窓ガラスが割れ、中の様子が見えます。 レストスナック レ・アミ 表記はles amisとなっているので、フランス語かと思います。 友人という意味です。 そうすると、読みはレザミだと思うのですけど、カタカナはレ・アミとなっています さらに進むと、西浦温泉観光センターがあります シャトルバスが待機しています。
下の駐車場には名鉄バスも見えます 1時間に1本運行しています。 名鉄西尾・蒲郡両線は”みなし分離方式”にして令和24年までは存続されます 電車で西浦温泉駅からバスでアクセス可能です 勾配が厳しい坂を登っていきます。 ここら辺の坂で1番きついのではないでしょうか 見えてきたのは「和のリゾートはづ」駐車場です 正面には冨士見荘という2020年に廃業したホテルがあります。 1956年創業の老舗旅館でした 東京商校リサーチによると、2000年代半ばに経営悪化したものの 2015年以降は中国から、毎月40から50組の団体を受け入れ 40室の客室は、ほとんどが中国人で満室だったと言います 新型コロナの拡大に伴い、中国は海外への団体ツアー旅行を禁止。 先行きの見通しが立たなくなったことから事業継続を断念したホテルです。 冨士見荘の入り口はバリケードが貼られていました。 そしてこちらにも廃墟があります。 太平洋戦争資料館という文字が確認できます。 2008年に開設され、2010年ころ閉館なので2年ほどの営業だったのでしょうか 国内唯一33センチロケット弾や特攻隊員ハチマキなどを展示していたそうです 入口はこの階段の下なんでしょうか。
木に覆われて入口が見えません 資料館の横は一面バリケード
中に全く入れないようになっています。 こちらは旅館 淀
家族経営の旅館だったそうです 相続人不明で手がつけられない状態です 解体費用もかかりますし、代執行するまでもいってないんでしょう 自撮り棒を伸ばしてみました
もう、原型をとどめていない状態になっています さらに坂を登っていきます。
「天空海遊の湯 末廣」が見えてきました 2015年から、この10年で蒲郡市での宿泊者数は、コロナ前に2019年に80万人だったのが近年のピークです 2000年からみてみると、愛知万博の年2005年に101万人の宿泊者数でした 2021年には35万人弱と半減しています 日本人のみならず、外国人の観光客も激減しています 外国人観光利用者数・宿泊者数の推移を見ると、2015 年に観光利用者及び宿泊者数共に急激に増加し その後も2019年まで増加傾向が続きました。 ほとんどが中国人の団体旅行でした 2019年の蒲郡市への外国人宿泊者数は15万人でしたが、 2020年には9600人前後、2021年には95人にまで激減しました。 末広の駐車場の下に当たる倉庫です。 これは廃墟なのか物置なのかよく分かりません 厳重に鍵がかかっています。 「ホテル東海園」から坂を下っていくと「姫宿 花かざし」が見えます 女性専用でしたが、現在は男性も利用できるようになりました。 「猫宿 はなはな」という、ねこカフェを営業されています 保護された猫と癒されるカフェです 毘沙門坂を下ると絶景が見えます
車を停めた西浦公共駐車場の上側にあたります 「ホテルたつき」から、さらに坂を下ります 松島遊歩道の無料駐車場に着きました すでに日が傾いてきています 橋田鼻遊歩道を歩いて、駐車場に向かいます 西浦は名古屋築城の石垣の採石地です 400年前、関ヶ原の戦いの10年後、数トンから数十トンにも及ぶ大きな石を切り出して船に乗せ 三河湾から伊勢湾を渡り、熱田浜より陸揚げし、約7キロ離れた今の名古屋城まで運びました 海の向こうは伊良子半島です 「ホテルたつき」の裏側を歩いてきました この場所で、イカの骨を発見しました 実際には骨ではなく、甲という殻です
イカはこの甲で浮力を調節しています 矢穴あとも見つけました
ここも切り出したのでしょう いくつか矢穴あとを見つけました。 2000年以降、西浦温泉では、2001年に41万人の宿泊者数でピークをむかえました その後、減っていきます コロナ禍で宿泊者数は激減し、2021年に8万8千人の宿泊者数となりました その後、2023年には13万6千人まで宿泊者数が回復しています 施設の古さというハンデはあります。 ですが、接客やサービスなど創意工夫をしているホテルもあります 廃墟も1コンテンツとして、西浦温泉を楽しんでみてください
かつての人気温泉地:愛知県蒲郡市の西浦温泉
現在、蔦がからまり窓ガラスが割られたいくつもの廃墟が点在している場所となっている