day 4-1. 中国武術の殿堂、雪の世界遺産嵩山少林寺 中国横断北京-チベット青蔵鉄道の旅

2023年12月、中国を首都の北京から子どもの頃から行ってみたかったチベットの拉薩(ラサ)まで、鉄道で横断しました。

List: https://www.youtube.com/playlist?list=PLOuJ0v6H6OxDd0UJ6UpmtYtLV-MbGRnYn

中国の鉄道総延長距離は米国に次ぐ世界二位の規模で、国内に縦横に張り巡らされています。
チベットには青海省西寧からチベット自治区ラサまで、青蔵鉄道(青海チベット鉄道)と呼ばれる総延長1,944㎞の寝台列車があります。チベット自治区と青海省の分水嶺となるタングラ山脈は最高地点が5,231メートルであり、ここに位置する青蔵鉄道タングラ駅(唐古拉駅)は標高5,068メートルで世界で最も標高の高い駅とされます。そういった世界で最も標高の高い高山地帯を走る列車のため、列車内には酸素マスクが常備されています。
その青蔵鉄道に乗ってチベットに行きたかったので、飛行機ではなく、鉄道で中国を横断することにしました。

4日目(1)は河南省洛陽市から同じく河南省内にある世界的な名声を誇る僧院、世界遺産の少林寺を訪問します。
少林寺は北周の時代、495年に洛陽城内に創建された陟岵寺が起源です。その後、隋の時代に少林寺と名を改めました。唐代には達磨がこの地で9年間壁面して座禅を組み、東アジアの禅宗の起源となります。達磨によって伝えられた禅宗は、300年ほどのちに曹洞宗となったため、この少林寺も曹洞宗の禅寺となっています。鎌倉時代に道元が日本に持ち帰った曹洞宗は、現代では日本でも最大の宗派ですが、これと同じ禅宗です。
少林寺は中国史上有数の名君とされる、唐朝の第二代太宗が帝位を獲る際に僧兵を派遣されたことから、それ以降厚遇されました。太宗は党による中華の天下統一を果たし、唐は世界史上まれなる繁栄を見せます。諸説ありますが、そういった経緯から少林寺は禅寺でありながら、武術の修練が重視されてきました。その影響は大きく、日本の空手にも深く関係しています。
元代、清代など征服王朝が中国を支配する時代も少林寺は保護を受け続けましたが、清朝末期の義和団の乱の影響で武術を禁止されたり、文化革命時には伝統文化として弾圧されたりして、武術修行は一時廃されてしまいます。1977年の文革終了後に修行を再開した少林寺ですが、1980年代後半には商業化を推し進める住職が現れたことで現在のように観光地化されました。その釈永信という住職はれっきとした中国曹洞宗の僧侶ですが、中国仏教界で初めて米国でMBAを取得した人物であると言われています。商業化に成功して裕福になったために、この和尚にはスキャンダルが絶えないそうですが…そのおかげで自分のような旅行者が世界中から来ることが可能になっています。観光地化が進む少林寺ですが、いまでも6万人程度の学生が、若いものでは3歳くらいからこの少林寺周辺のカンフー学校で学び、卒業後は軍隊や警察、体育大学などの進路を選ぶそうです。
世界遺産にも認定されている長い歴史と伝統を持つ嵩山少林寺。現代にいたるまでの歴史を把握しながら見学すると、また格別の面白さがあります。

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