【ながさき絵本の旅】民話「魚石」(長崎市|館内・新地エリア)- 読み聞かせムービー
長崎を“絵本と旅する” 観光プロジェクト
【ながさき絵本の旅シリーズ】の読み聞かせムービー
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ながさき絵本の旅
長崎市|館内・新地エリア
民話「魚石」
<本文>
むかし、唐人屋敷の近くに、伊勢屋という欲深い主人が住んでいました。ある日、日ごろから仲良くしていた唐人屋敷の阿茶さんが、「一年ほど、中国に帰ってきます」と別れの挨拶にやってきました。帰り際、阿茶さんは土蔵の石垣に、青く光る石を見つけて、神妙に眺めたあと、「主人よ、主人。この青い石を売ってください」と頼みました。「いいですよ。ただ今は石垣の中にありますので、また長崎にきたときにあげましょう」と主人は答えました。しかし、阿茶さんは「石垣から取り出すお金は出しますので、今売ってください」としつこく頼みます。さては大層な値打ちものではないかと主人は疑い、阿茶さんが「五百両出す」と言っても、首を縦に振りませんでした。そうして、阿茶さんは中国へ帰ってしまいました。一方、主人は職人を呼び、青い石を割らせることにしました。石を割ると、途端に水がこぼれ出して、一匹の金魚が飛び出しました。あっけに取られていると、金魚はのたうって死んでしまいました。「こりゃ、大金を儲け損なった」と主人は肝を潰し、三日三晩、食事も喉を通りませんでした。翌年、阿茶さんは約束通りやってきました。主人が正直に話すと、阿茶さんはポロポロと涙をこぼしました。「あの石は、魚石と呼ばれる吉兆の宝です。私も生まれて初めて見ました。石を水が見えるまで薄く磨いて、金魚が泳ぐ姿を朝晩見続けると、心の曇りがなくなり、長寿をもたらすと伝えられています。国王へ献上できれば、私の一生も心配がないと思い、今回は三千両用意していました。必ず買うつもりでしたが、もう仕方ありません。私も運がありませんでした」と言って、風呂敷の中の三千両を広げました。主人は頭が真っ白になり、阿茶さんも魂が抜けたようになって、寂しそうに中国に帰ってしまったそうです。
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■ながさき絵本の旅
ながさき絵本の旅とは、まちの民話を土産絵本化する観光プロジェクト。
①長崎のまちに伝わる民話などの物語を、絵本を通して楽しく知る。
②絵本付属のQRコードをスマホで読み込むと、web観光音声ガイドが起動、
物語の舞台である各エリアをめぐる特別ツアーへご案内。
③ツアーのあとは、何度も読み返せる旅のお土産品に。
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■原作情報
書名:ながさき絵本の旅「魚石 / 唐人幽霊堂」
文・デザイン:稲田 勝次郎
絵:イヌドウ ユウコ
発行者:稲田 勝次郎
発行元:REGIONAL ARKHE
印刷・製本:イヌドウ ユウコ
ページ数:24ページ
寸法:135mm×135mm×2.5mm
特記:手製の和綴じ絵本となっています。
手製ならではの風合いを
お楽しみください。
・長崎市まちぶらプロジェクト認定事業
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【公式オンラインストア】
https://store.regional-arkhe.com
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【販売実店舗情報】
<長崎市>
・長崎駅 かもめ市場 お土産すみや
・好文堂書店
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※本ムービーのナレーションは、「風景の美術館」掲載文章に準じています。
絵本収録文章と一部異なっていますので、ご了承ください。
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