【ホンモノの秘境】稲尾岳は鹿児島県大隅半島にある九州百名山。日本の宝とも言える貴重な照葉樹の原生林を歩きます。珍しい植物、林から湧き出た水流が作り出す美滝群、複雑な表情を見せる花崗岩にも注目です。

今回訪れる鹿児島県の稲尾岳は照葉樹林の山です。 ここの照葉樹林は、人の手が、 全く入ったことのない、広大な原生林です。 日本国内でこのような原生林は、 国土のたった4%しかありません。 稲尾岳は九州100名山の一つで、 変化に富んだ周回コースを取ることができます。 この日本の宝とも言うべき原生林を じっくり歩いてみたいと思います。 稲尾岳の朝です。 正確に言うと稲尾岳のビジターセンターの ちょっと下の地点です。 「照葉樹の森」というところの 丘の道の東口のところ。 ほぼ、日の出時刻だと思うんですけど、 実は、稲尾岳ビジターセンターのところで 駐車ができると思って行ってみたんですが、 なんか駐車場が工事中で閉鎖されておりまして、 致し方ないので、 この照葉樹林の森の方まで降りてきて、 その路肩に、レンタカーを路駐しております。 この稲尾岳は、ちょっとこの辺は杉の植林が 見えておりますけれども、 照葉樹林という常緑広葉樹を中心とした 原生の森が、広範囲に残っていることで、 とても貴重な場所だと、いうことです。 林となると自然と思いがちなんですけれども、 日本国内、どこに行っても、 ほとんど、森林というのは、 人の手が入ってしまっているんですね。 なので、本当に自然のまま 樹林が残っているところというのは、 ごく、一握りということになります。 例えば有名なのは 世界遺産にも登録された白神山地ですね。 それで、この稲尾岳、 登山口がいくつかあるんですけど、 こちらのビジタセンターから往復するというのが、 最もメジャーなコースなんですけれども、 今日は、ここからも、 2つコースがあって、 滝コースというところを上りに使って、 下りは尾根コースで、戻ってくると、 ちょうど周回コースが取れるんですね。 このコースで行ってみたいと思っております。 歩き始めて、だいぶ空が明るくなってきましたが、 この場所が滝巡りコースと 稲尾岳に直登するコースの分岐点のようですね。 ここまでは、林道が 通じてましたけれども、ここが終点ですね。 この東屋のある場所。 ここからが、本格的な登山道の開始になります。 こちらに、行きましょう。 それで、今日、11月25日ですけれども、 今日の目的は何といっても

「ヤッコソウ」という、とても珍しい、 こういう常緑広葉樹の、例えばシイとかですね、 そういう木に寄生して咲く、 ヤッコソウという花があります。 牧野富太郎博士が命名した「ヤッコソウ」。 こちらに出会えるかどうかというのが、 今日の最大のテーマになります。 わざわざヤッコソウの花の時期に合わせて こちらにやってきましたので 期待大かと思います。 大気の状態が良ければ、 コースの途中から種子島も見えることもあると いうことなので、そちらの方も 期待してみたいと思います。 139番(の杭)。 この番号がだんだん減っていくみたいですね。 巨岩の間を縫って 進むような感じの道が続いてますね。 早速迷ってますね。 こっちだ。 だいたい皆さんこの滝コースを抜けると、 一旦、北口という林道の所に出るんですけど、 そこまでで、2時間前後、 費やしている方が多いので、 滝のコースの入り口、入ったところの杭の番号が、 139 だったので、 だいたい一番減るごとに、一分ぐらい費やすと、 そんな目安で進んだら、 丁度いいのかもしれないです。 133。 冷静に赤テープとこの木の杭を探しなが ら歩けば、 迷うことはなさそうな感じがします。 すごい大きな木の洞のあるヤマグルマ。 コケもすごいですね。 このあたりで、もう標高が、 900メートルあるみたいなんですよね。 このように。 ただ、ここから滝道を巡って林道に降りる地点まで、 そこが645メートルなので、 ここから約250メートル以上、一旦下がる。 下がるということは、 稲尾岳の標高が930メートルなので、 また300メートル近くを、 登り返さないといけないということなので、 これが、このコースをハードだと 言わせしめている所以ですね。 ここから一気にドドーンと標高を下げていきますね。 107番。 さっきは沢を登っていったと思ったら、 今度は沢を下っていきますね。 これ逆コース取った人は、 登山も終盤に来て、このような坂がまた

現れるというのは、 結構な、足にも精神的にもダメージを負いますよね。 やっぱり周回する場合は、 滝コースを先に取った方が、 私は正解のような気がしますね。 根こそぎ、土から木の根っこが剥されてます。 この上を通るのか。 大丈夫かな。 この辺の下は 土です。土じゃねえや。空洞です ちょっと小さい、小さい滝ですね。 最初に滝が現れましたね。 遠くから鹿の鳴き声が聞こえる。 私が近づくのに一早く気づいて、 仲間に知らせてるのか。 だいたい人と獣が接近するときに気がつくのは、 圧倒的に、獣の方が先に気がつきますからね。 じっとしていればいいものを、気がつかないものを、 ガサガサって逃げることで、 鹿とかよく見つけることありますもんね。 じっとしてれば、見つかんないのに。 高低差100メートルの変化に富んだ坂道が、 約300メートル続きます。 照葉樹林の自然を満喫しながら、 ゆっくり登りましょう。登るの! ということは、今下ってきた道のことですね。 900メートから800メートぐらい、 大体100メートル下ってきたので、 今下ってきた道のことを八丁坂と言うみたいですね。 また水の流れの音が聞こえてきました。 一条の滝。 一条の滝のようです。 雨が降ったら、 土石流とかに、襲われそうです。 下流の方もなんかすごく綺麗だ。 ツチトリモチかな、これ。 珍しいの、見っけた。 この滝は、すごいです。 こんな滝、初めて見る。 この下のスラブもすごそう。 ちょっと覗き込んだら、そのまま ものすごい崖になってる。 崖下にスッテンコロリンですね。 土石流か、何かあった、その跡ですかね。 岩肌がムキダシになってる。 その名も白肌の滝。 太陽の直射日光が当たると白肌に見えるのかもね。 カクレミノ(の木)もあるな。 今63。 何故こんな、でかい物が。 虫こぶにしては、でかすぎるよね。これ。 また水の音が大きくなってきました。 おお、いいですね。 人がしゃべっているような、 声が聞こえる。

結構確かにこの道はアップダウンが激しくて、 地道に体力が消耗されますね。 まあ、でも面白い道です。 もう少し、この辺に生えている樹木だとか、 野草の知識があると、更に楽しくなるんですけれども、 ちょっとやっぱり、私は関東に住んでいるので、 西日本にしか生えてない植物っていうのは、 あんまり馴染みがないので、 このような赤い実も、何の実だろう。 すぐに種名が出てこないです。 これはミヤマシキミだな、 蕾が、もうこの時期にできてます。 眺望の丘、 田園風景が見えると書いてあるんですが、 ちょっと見るのは難しいです。 多分この看板を作った時には、 この辺が刈り払われて、 下の方まで見えたんでしょうね。 携帯電話で通話可能。 ドコモの電波は二本立ってます。 あー、やっと、あと100メートルまで来た。 あー、もう8だ。 100メートルで8っていうことは、 10メートルちょいずつ、杭が打たれてるってことか。 もう、7。めちゃくちゃ短いな。この間。 いやー、出てきました。 この青いコースを滝巡りしてきて、今ここ。 それで、林道をちょっと行ったところに、 また登山口があって、北口コース。 いやー、週に1回この山に登ってる方が、 いらっしゃるんですね。 すごいな でも、残念ながら、ヤッコソウは、 ここでは、見たことが無いと、おっしゃってたので・・。 もう半分来たんですか。 やっぱり道がこっちの方が全然いいですね、格段に。 飲料水としてはやや不適。 まあ、動物が飲みに来たら 大腸菌で汚染されてますわな。 あちら側に行くのか。 根っこを張ってる、岩の上に。がっしりと。 すっごい洞窟みたいだな。 34まで来ました。 何番まであるのかな。 あそこが、もしや・・。 看板が、道標が見えてきた。 分岐点にやっと到着しました。 こちらが、稲尾岳。 神社のある所が、山頂なんですよね。 875 メートル。あと(標高差で)60、あと55メートル。 なんか今までと見違えるようにいい道です。 ちょっと、やっぱり天気は、 スカッとは、してないなあ。 でも、急に明るくなってきた。

今までずっと谷筋を登ってきたからなぁ。 おー。ピンクの2番。 やっぱりアップダウンがあるのは、どこも一緒ですね。 まあ、でも、こちらの方が、多少は メンテが行き届いている感じです。 この階段も、木が新しいですね、 ツワブキが出てきた。 ということは、やっぱり海岸が近いっていうことだ。 あー、やっぱり稜線は、いい風が吹いてきますね。 あー、気持ちいい。 相変わらず、アップダウンが激しいな。この山は。 この山というか、この山域は。 イノシシが出てるか。 後で、先生に聞いてみよう。 ヤッコソウやーい。 やっぱ、そんな簡単に見つかるもんじゃないんだな。 ここにも、ツチトリモチありましたよ。 何かヤブツバキも出てきた。 やっぱ、ちょっと滝コースとは、植物相が違うな。 ツワブキとかヤブツバキなんて、無かったもんな。 この辺りはモミの天然林が見られるということですが、 なんかパッと見つからないですね。 21番まで来た。 何か、ミヤマシキミの蕾が結構でかくなってるな。 これテンニンソウだか、ミカエリソウの一面の、 臨床を覆ってますね。 すっごい。 おびただしい数だ。 先ほど、滝コースと尾根コースの分岐に戻って、 今度は、尾根コースを通って帰ろうとしております。 今、枯木岳の上りを登っているんですけれども、 これがまたきついです。 最後の最後にこの登りがあるのは、 ちょっと冗談だろうという感じで、 実はこの枯木岳の方が稲尾岳よりも 標高が30メートルも高いんですよね。 まだまだ続きますね、枯木岳(への登り)。 枯木岳ですね。三角点枯木。 この辺りで最も高い場所なのですが、 残念ながら全く展望はありません。 85番 二等三角点だそうです。 標高が出発地点780メートルぐらいで、 滝コースとの分岐点が、820メートルぐらいなので、 もう標高差で言ったら、 100メートル位しかないんですよね。 ところが、この登ったり降りたりで累積標高差にすると、 もう、とんでもないことに、なるんですよね。 多分、今日、累積標高差1,000メートル以上に なってるでしょ。 先は見えたので、もう気は楽ですね。 ただ、ちょっと目的のヤッコソウは、 ついに見つかりませんでした。 週1回登られるという女性の方も、 一緒に探してくれたんですけれども、

結局見つからずじまい。 残念です。そこは。 こちら側に分岐点があって、自然石展望台が あるというので行ってみましょう。 あー、やっぱり花崗岩なんだな。 花崗岩みたいな割れ方してたもんな。石が。 天気のいい日は、種子島まで見えます。 なんか島陰は見えたかと思ったけど、目の錯覚か。 なんか見えるような、見えないような。 うーん、ちょっと見えないな。 残念。 こんなところあったのか。 これは、なかなかすごいです。 まさにこれ照葉樹林の森だな。 ほとんど常緑広葉樹だな。 すごい、何種類分かるか。 これが多分イヌツゲだな。 これヤブツバキ。 赤いやつは、モミジじゃないな、バラ科の何かかな。 おお、すごい。 これは、ハマヒサカキかな。 アラガシかな、これ。 何か、アセビっぽい蕾がもう出ている。 やっぱアセビだね。 さっきの稲尾岳はあそこかな。

稲尾岳は、鹿児島県大隅半島南部にある、日本の国土の4%にも満たない、全く人の手の入っていない貴重な天然の林は、手つかずの自然が保たれているので、他の場所では見られない貴重な植物が四季を通じて楽しめます。出会える滝は、それぞれ個性があります。母岩が風化しやすい花崗岩であるため、ところどころに岩が作り出した変わった景観が現れるのも、楽しいです。

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【タイムコード】
◆一条の滝     : 9:09
◆ツチトリモチ   : 9:39
◆白肌の滝     : 9:53
◆照葉樹の滝    : 11:39
◆清流水      : 15:50
◆稲尾岳(神社)  : 20:58
◆自然石展望台   : 24:36
◆ヤッコソウ    : 27:26

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【稲尾岳 紹介】
◆動画で歩いた周回コースは、体力的にはきついコースですが、照葉樹の原生林を満喫できる、お勧めのコースです。きっと、満足できるはずです。これでもかと続く常緑広葉樹の林と、林床に根付く花やキノコ にも、貴重なものが多く、発見があることでしょう。
◆ヤッコソウは、南向きの斜面のスダジイの根本に寄生します。この稲尾岳山中にも自生地があるそうですが、ガイドに同行してもらわなければ、発見は困難なようです。また、花期は、平年であれば11月上旬から中旬なので、今回訪問した11月下旬だと、少々遅かったようです。
動画の最後のヤッコソウは、既に花期を終え、種になりかけているもので、全体にピンク色を帯びていました。この撮影地は、鹿児島県日置市にある湯田稲荷神社です。
◆ツチトリモチは、一見、キノコのようにも見えますが、れっきとした種子植物で、ヤドリギに近い種類です。動画で確認できる赤く小さいブツブツの間に花がありますが、外からは見ることができません。また、今まで発見されている個体は、全て雌の花で、雄花は見つかったことがないそうです。
鹿児島県の準絶滅危惧です。
◆ヤッコソウ、ツチトリモチとも、牧野富太郎博士による命名です。2023年のNHK朝ドラ「らんまん」では、両植物とも、ドラマの中で、丁寧に描かれておりました。但し、ヤッコソウは高知県産、ツチトリモチは和歌山県産でした。
◆花崗岩が作り出す景観も楽しめます。特に、北口コース途中の「清流水」周辺と自然石展望台が、素晴らしいです。
◆アプローチは、公共交通機関では、かなり厳しいです。自家用車かレンタカーを利用し、ビジターセンターか、北口まで入るのが現実的です。ビジターセンターで定期的にツアーの企画があるようですので、それを利用する方法もあります。

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【チャンネル】
@歩いて旅するにっぽん
・有名ではない
・人里から離れている
・体力も必要
・情報も少ない

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有名観光地に匹敵する、あるいはそれ以上の感動が得られる場所を
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◆運営会社:アスタービジョン株式会社
ウェブサイトはこちら
https://astervision.co.jp/

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【撮影機材】
◆iphone13Pro
◆GoPro HERO10 Black

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【編集ソフト】
◆PowerDirector 365

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動画の一部で、地理院タイルに地名・アイコン等を追記した画像を利用して配信しています。

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#秘境 #登山

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