
「東京にいる自分が、どのようにこの震災と向き合っていくかを考えたときに、原発建屋やゴーストタウンの写真や映像はありましたが、仮設住宅で苦労して生活している人々のものはあまりなく、想像しづらいと感じていました。」そう語るのは、週刊雑誌のカメラマンとして活動するフォトジャーナリストの谷口雄介 (@yusuke_taniguchi_) さん。東日本大震災の発生から4年、彼は被災地の現状を今でもリアルタイムに発信していくため、福島県飯舘村の復興住宅に焦点を当て、その状況をInstagramでシェアしている。
谷口さんが仮設住宅の様子を伝えていく中で始めた取り組みの一つに、そこに住む人々をポートレート写真で紹介する【Fukushima’s refugees】(福島の難民)というシリーズがある。その写真の殆どは、被災者の住居を訪問して、実際の生活環境の中で撮影や取材を行っている。「仮設住宅は少しへんぴな場所にあることが多く、独特の雰囲気があります。はっきり言ってよそ者は入りづらいです。しかし中に入れていただくと、居間はだいたい四畳半ですが、狭いながらも快適に暮らすべく家具の配置を工夫されているのを見て、一種の感動を覚えました。僕には部屋が、その人の人となりや心持ちを表しているように思えました。」 一人の報道関係者として、震災に関する情報は今後も継続的に発信していくべきだと考える谷口さん。「無機質な仮設住宅の部屋の中や住んでいる人々はこんな様子であるということを一部でも見てもらい、震災を考えるときの参考になればと思っています。」 Photo by @yusuke_taniguchi_
Ciao, Nihon.