【重伝建を歩く】愛媛県西予市卯之町 宇和島街道と四国八十八カ所遍路道の交わる宿場町は伝統の中に人の温かさが感じられる場所です。幕末には日本の歴史を動かした高野長英や大村益次郎等の人々が往来しました。

愛媛県西予市卯之町にやってまいりました。 ここは宇和島から大洲に通じる 宇和島街道の宿場町で、 四国88カ所第43番札所である 明石寺の門前町でもあります。 16世紀半ばまで町の北側の山上に 西園寺氏の建てた松葉城跡があり、 城下町の一面もあります。 重要伝統的建造物群指定地区は、 JR卯之町駅から程近い 東側山麓にコンパクトにまとまっています。 駐車場も数カ所にあります。 市営駐車場から街を一周してみましょう。 こちらの家は「持ち送り」が印象的です。 格子戸の美しい家屋も多いですね。 近年に建てられた家屋にも景観維持のために 格子が設置されているところも多いようです。 伝統的建造物には、 このような金属の標識が貼られています。 この通りは旧宇和島街道です。 この場所は枡形ですね。 二度直角に曲がります。 宿場の入り口に設置されていることが多いです。 この辺りが最も景観が整っていますね。 こちらの二階は蔀戸のようですね。 古民家を再生して ギャラリーとして使われている建物のようです。 この石畳の道が西園寺家の菩提寺の 光教寺への参道です。 この参道の途中に重要文化財に指定されている ている開明学校と民具館あります。 開明学校の土台の石垣です。 チャートでできています。 まずは、こちら右側、宇和民具館で 情報を仕入れましょう。 ここは開明学校の受付も兼ねています。 受付窓口の方に撮影可能か否かを尋ねると、 制限はないとのことでした。 逆にどんどん拡散してくださいと 依頼??されてしまいました。 この場所にある展示物は、 ともかく、量が半端ではないです。 展示物をご覧いただいている間に、 卯之町に縁のある人物たちを 紹介してまいりましょう。 まずは二宮敬作です。 江戸時代末期の1833 年に、 ドイツ人のシーボルトから医学を学んだ 二宮敬作が移り住み、 この場所で町医者となりました。 シーボルトが、日本地図などの資料を 海外に持ち出そうとした罪に問われ 日本を追放された後に、実父に代わって その娘である楠本イネを育てた地でもあります。

二宮と交友があった大村益次郎が 宇和島藩に滞在した1854 年頃には、 二宮が取り持って楠本イネはこの地で 大村からオランダ語を学んだといいます。 ドラマや小説に取り上げられることの多い この二人ですが、 決まって恋愛関係にあったように描かれています。 実際はどうだったのでしょうか。 それから15年後の1869 年に 大村は刺客に襲われ、それが致命傷となります。 その知らせを受けたイネは当時、 横浜で医院を営んでいましたが、 すぐに大阪まで駆けつけ、 大村の最後を看取ったと言われています。 もう一人、紹介したいのは高野長英です。 江戸時代末期の医師、蘭学者で 幕府の攘夷を批判したかどで、 投獄されます。 しかし火災に乗じて脱走し、二宮敬作に かくまわれたと言います。 後ほど現存しているその隠れ家は紹介します。 西洋式砲台にも精通していた高野は、 防衛の近代化を推進した宇和島藩に 召し抱えられました。 彼が設計した砲台跡が、宇和島の南に位置する 愛南町に今も残っています。 その精度は抜群だったそうです。 こちらの地下室だと思った部屋の西側は 宇和島街道に面していました。 街道の向かい側にある赤レンガの塀は、 大正時代のものだそうです。 こちらは収蔵庫をそのまま開放していますね。 佐渡ヶ島の宿根木の近くにあった 郷土資料館を思い出しました。 近隣の家屋中から不要になった生活物資を すべて集めてきてるんじゃないかなと思うような すごいボリュームでした。 この民具館の受付にいらっしゃった方、 ごめんなさい。 とても拡散できる量じゃありません。 さて、民具館の向かい側の開明学校へ向かいましょう。 ”本日は宇和文化の里へ、 ようこそおいでくださいました。” ”まず概観からご案内いたしましょう。” ”右手の申義堂は、明治2年に 町の人たちによって自発的に建てられた私塾です。” ”明治5年の学制発布の時には、” ”いち早く開明学校の校舎として使われました。” ”その後、町民の寄付により、” ”明治15年に洋風のモダンな 開明学校が新築されます。” ”文明開化の到来として 見学者が絶えなかったと言われるこの校舎は、”

”当時、アーチ型の窓にドイツ製のガラスが 入れられていました。” ”この校舎は明治初期の 簡素な国の小学校舎を代表する貴重な遺構として、” ”平成九年に国の重要文化財に指定されました。” 建物内部にはこれまた数え切れないほどの 教育関係の展示物があります。 こちら開明学校の中では、 予約をすると当時の教科書を使用した 「明治の授業体験」が受けられるそうです。 アーチ型の窓の外には、 これもまた大正時代にできた 卯之町教会の塔が、よく見ます。 光教寺の山門は1758 年建造です。 新四国と呼ばれる、6kmを一巡する ミニ88カ所巡りの起点になっていました。 お寺の境内の一角に石物が並べられて 四国88カ所を模しているところは、 日本全国至るところで見かけます。 しかし、このような全長数キロのような場所は、 あまり記憶がありません。 こちらの左手が、1770 年に建てられた 末光家住宅です。 古くて規模も大きく、卯之町を代表する町屋建築です。 酒造業や醤油製造業を営まれていたそうです。 毎月第一日曜日13時から15時の間のみ 一般公開されています。 このような街道から少し入った路地にも 歴史的建造物が多く残されています。 こちらは古民家をリノベーションしたカフェですね。 このように景観に配慮した 蔀戸が再現されていますね。 さて、こちらの大きな建物は松屋旅館さんです。 建物は古いようですが、 内部がかなり改装されています。 300年前から守られている 糠床を使った漬物が名物だそうです。 来館者宿泊者の超豪華なこと。 こちらはかつての鶏肉屋さんでしょうか。 この中野町広場は車の駐車もできるようです。 こちら文化の里休憩所は無料で休憩ができます。 表を通りかかっただけなのですが、 中から挨拶のお声がかかりました。 造り酒屋の元見屋酒店さんです。 こちらの看板にある「純米酒開明」ですが、 買って帰りたいところでしたが、 旅の途中なので 重くなるのでこらえました。 先鉄記念館は先ほど紹介した二宮敬作、 楠本イネなど、この町に関係のある偉人を 紹介する展示があるそうです。 入場無料です。 ここから坂を登っていくと、約20分で

43番札所の明石寺に着きます。 この地区は傾斜があり、南側が低くなっています。 明石寺方面から流れ込む川が運んだ土砂が 積もってできた小規模な扇状地の上に 街が形成されているのですね。 かつての屋号から旧武蔵と呼ばれる建物で、 明治期のものです。 現在は釜でご飯を炊くなどの 昔の暮らしの体験ができるそうです。 この案内板の奥に見えるのが 先ほど紹介した高野長英の隠れ家です。 かなり、つつましい家ですね。 こちらの建物はヤマミ醤油さんです。 ここで麦味噌を購入しました。 ここの麦味噌には少量ですが 大豆も使われているそうです。 ちょうど麦味噌の景品表示法違反問題が、 話題になった直後だったので、 女将さんと話が盛り上がりました。 楽しいひとときでした。 女将さんは私が持っていたカメラに 興味があるようで、 画面が揺れるのは アクションカメラの説明をしていたからです。 ”これは前の構成の・・” ”これはまだ別付けで別売り・・” ここ卯之町では江戸時代から昭和初期に 建てられた数多くの歴史的な建造物が軒を連ね、 大変見応えがありました。 それだけではなく、 地元愛にあふれる方々との出会いがありました。 民具館の受付の従業員の方、 休憩所でも、この後に立ち寄った商工会館でも、 声をかけていただきました。 皆さんも、この歩いていて心地よい雰囲気の 感じられる卯之町に、 機会があればぜひ立ち寄ってみてください。 この動画をお気に召しましたら、 高評価とチャンネル登録を お願いいたします。

愛媛県西部の大洲と宇和島を結ぶ街道沿いに発達した宿場町でもあり四国八十八カ所第43番札所明石寺の門前町でもあります。江戸時代以来の建造物が数多く残り、洋風建築の小学校や教会もその中に溶け込んでいます。江戸時代創業の旅館や酒蔵も脈々と現代に受け継がれています。地元の方々は、観光客を丁寧にもてなす心があります。

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【タイムコード】
◆宇和島街道枡形     : 1:20
◆宇和民具館       : 2:27
◆開明学校        : 6:07
◆光教寺(新四国)    : 8:05
◆松屋旅館        : 9:38
◆高野長英の隠れ家    : 13:03
◆ヤマミ醤油       : 13:29

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【卯之町 紹介】
◆重要伝統的建造物群保存地区は、南北約300m、東西約200mの地域にコンパクトに収まっています。宇和島街道に沿った道は、江戸時代から昭和初期に建てられた伝統的建築物が軒を連ね、新しい建物にも格子がはめられ、美しい景観が保たれています。街道の電線は埋設され、すっきりしています。街中には複数の無料駐車場があり、とても便利です。
◆明治時代に建てられた開明学校や、大正時代に建てられた卯之町教会は、洋風建築ですが、街になじんでいます。
◆商工会の建物の中に観光案内所があり、まずはそこでマップを手に入れてから歩き始めるのがおススメです。
◆時間が許せば、明石寺、米博物館、愛媛歴史文化博物館も近くにありますので、立ち寄ると良いでしょう。
◆JR卯之町駅は、特急宇和海の停車駅です。松山までは約1時間少し、宇和島までは20分です。

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【チャンネル】
@歩いて旅するにっぽん 重伝建を歩く
・都会では遠い昔に消え去った懐かしい風景
・時代が変わっても、受け継がれてゆく文化
・そこでしか、口にすることができない味覚
・将来に向かっても消えることは無いという確信

その場所を訪れれば、
江戸時代以前から現代までが途切れることなく繋がっているということが実感できる。
日本全国を徹底リサーチして厳選の上紹介しています。

◆運営会社:アスタービジョン株式会社
ウェブサイトはこちら
https://astervision.co.jp/

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【撮影機材】
◆iphone13Pro
◆GoPro HERO10 Black

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【編集ソフト】
◆PowerDirector 365

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動画の一部で、地理院タイルに地名・アイコン等を追記した画像を利用して配信しています。

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