劇作家である「大王」こと後藤ひろひとがガイドブックにはまず乗らないであろう大阪を紹介するVR360°動画シリーズ。しかしこの回は故郷である山形市を新車「ブロニー号」で走る特別編である。あまりにも早い速度で変化する山形を全天球カメラで撮影する事は10年後、20年後にものすごく貴重な歴史的資料になる事だろうと考えて撮影を続けた。
2022年6月3日。
山形市七日町の特等地にある山形銀行本店跡を一周する。2023年1月の時点で取り壊し工事が行われているため、この風景はもう見られない。最初の角を曲がる前に前方に閉館した大沼デパートの看板が見えるのがなんとも物悲しい。かつては華やかだった表玄関部分に対して建物の裏側はどうにも暗い雰囲気なのだが、私はこの裏側に子供の頃からニューヨークっぽさを感じていた。父親の職場が数件隣の農業協同組合中央会だったため、この裏道はよく通った記憶がある。
ちなみにこの時に私が着ているのは2021年に閉店した山形駅前のプラモデル店、シバタモデルの包み紙から作ったオリジナルのパーカーである。

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